高齢者の自立を支援する介護ロボット

看護学において、椅子からベッド、車椅子からトイレなどへの乗り移りの動作のことを「移乗動作」といいます。 身体が不自由な方の中には、この移乗動作を単独で容易に行えない方が存在します。 そのような方は介護師や家族の方からのサポート、即ち、「移乗介助」を受けておられます。 ところが、介助される方からは、介助者に頼らずに自分ひとりで移乗を行いたいという声があがっています。 また、介助する方にとっては、移乗介助時における身体的負担は大きく、特に腰痛の要因となっております。
自立支援型移乗介助ロボット
被介助者の自立を支援するために、被介助者一人での移乗を可能とする移乗介助ロボットについて研究をしています。 この移乗介助ロボットは介助者の負担を軽減する効果もあります。
起き上がり介助機能を付加した自立支援型移乗介助ロボット
自立支援型移乗介助ロボットの研究における、新たな取り組みとして、利用対象者の拡大を図るため、 座位から座位への移乗動作に加え、起き上がり動作を介助するロボットを開発しようと取り組んでいます。 安全面での課題が様々ありますが、寝たきりの方や、自身で座位を保持することができない方など、 より重度の障がいを持つ方でも、単独で移乗を可能にするロボットの開発を目指しています。