看護師の腰痛予防を目指す,人間看護学部と連携したプロジェクト

本研究プロジェクトでは,看護師の腰痛を予防するために,腰部に負担のかかる姿勢に着目し, 「腰部に負担が かからない,ボディメカニクスを活用した看護動作」を喚起するシステムの研究開発を人間看護学部と工学部で共同して進めている.
携帯型姿勢改善装置
看護師の腰痛有訴率が80%とも言われているが,その業務の忙しさから腰痛予防は軽視されがちである. そこで,多忙な業務中でも自身の動作姿勢を感知できる「携帯型姿勢改善システム」を構築した.
看護動作自己学習システム
就職する前に,腰部に負担のかかりにくい姿勢を習慣づけることで,将来的な腰痛発症を予防するため, 看護学生を対象に詳細な姿勢情報を得られる「自己学習システム」を構築しました.
筋衰退の予防を目的とした空気圧式コルセット
腰痛治療を目的として用いられる腰椎コルセットには,長時間の着用に伴って腰部周辺の筋肉が衰退するという問題が挙げられます. この筋衰退の予防策として,コルセットとしての機能のON/OFFを切り替えられる機能をもった腰椎コルセットを開発しています. 従来のコルセットでは腰部を締め付けることで行っていた腰部負担の軽減を,本コルセットでは プラスチックフィルム製の空気圧アクチュエータを用いて軽量かつ柔軟な機構で再現しています. (本研究は学術研究助成基金助成金 若手研究(B)助成を受けて行っています.)