平成29年度
機械システム工学科 学科長
教授 田邉裕貴


〒522-8533 滋賀県立大学工学部機械システム工学科
材料力学分野 (C4棟202室)
Tel: 0749-28-8380
Email: tanabe@mech.usp.ac.jp





 機械システム工学科で主に学ぶ「機械システム工学」は,ものづくりを中心とした日本の産業と,科学技術の進歩を支える重要な学問の一つです。自動車・鉄道車両・航空機・船舶などの輸送機械や,エアコン・冷蔵庫・スマホなどの家電製品,精密機械,医療機械,建設機械など,私たちは実に多くの機械に囲まれています。また,工場では,食品・衣料品・日用品などの製品を作り出すための産業機械や,機械を作り出すための工作機械が,数多く使われております。このような機械を開発・設計・生産・管理するのが機械システム工学の役割です。

機械システム工学科は,19954月の開学と同時に開設され,今年で22年目となります。これまでに,1000人を超える卒業生を世に輩出し,機械製造業を中心に技術者として活躍しています。本学科は,機械工学の基礎とシステム的なセンスを備え,高機能な機械を設計・開発でき,柔軟な発想能力の備わった技術者の養成を目指しています。そのために,機械工学の基幹となる熱力学,流体力学,材料力学,機械力学の四力学に,制御工学,情報処理基礎,メカトロニクス,生産工学などの幅広い科目を加え,さらに多くの演習や実験を取り入れたカリキュラムによって,基礎から応用にわたる多面的な教育を行っています。四年生になると,6研究分野のいずれかに配属され,三年間で学んだ様々な専門知識を総合的に活用して,問題解決能力,発表能力を養います。最先端の研究テーマに対して,マンツーマンの指導を受けながら研究を進め,卒業論文を作成し,卒業研究審査会で研究成果を発表します。卒業後,企業へ就職を希望する学生に対しては,就職担当の先生がきめ細かい就職指導を行っています。その結果,就職率はほぼ100%であり,ほとんどは有力製造メーカに就職しています。また最近は大学院に進学する学生の数が増えています。大学院(博士前期課程)では,二年間の研究を通して,高度の専門知識を身につけることができ,全員が学会講演会で研究成果を発表しています。大学院生の就職率も100%で,有力製造メーカに就職しています。

 高校生の皆さんには,機械システム工学の重要性と同時に,卒業生が社会で重要な人材になっていることを理解して,是非とも当学科にチャレンジしてくださることを切望します。


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